2022シーズンは、26年ぶりのリーグ連覇を達成して26年ぶりの日本一になったオリックス・バァローズ。最終戦、2位迎えたオリックスが勝ち、首位のソフトバンクが敗れたため勝敗、勝率で同率1位で並びました。直接対決25試合15勝10敗とオリックスが勝ち越したため逆転での優勝を最終戦で飾る劇的なシーズンだったのです。2023シーズンは、今世紀初の3連覇を目指します。
戦力の整理も怠っていません。FAで獲得した増田浩俊投手、通算276試合に登板した海田智行投手を戦力外通告。2021年のドラフト1位ルーキー椋木蓮投手をリハビリのため、育成枠へ移行するなど戦力補強に向けて支配下枠を空ける動き。チームの主砲である吉田正尚選手がメジャー移籍したことが戦力を考える上で1番の痛手か。
それでもシーズン中からFAをする噂のあった西武ライオンズの森友哉選手を4年20億円で獲得。日本ハムから石川亮選手、現役ドラフトでは、渡邊大樹外野手を獲得した。2022年ドラフト会議では、即戦力投手の曽谷龍平投手、将来の大砲候補の内藤鵬選手の獲得に成功した。気になるのが新外国人の獲得。ワゲスパック 投手のみが残留して新外国人の獲得正式発表が1月19日時点でされていない。メジャー107発のゴンザレス内野手とは大筋合意、さらにメジャー22発のシュウィンデル内野手加入濃厚と報道されている。また先発候補としてニックス投手とも大筋合意していることが判明。リーグ3連覇目、吉田選手が抜けたとしてもしっかり補強している。
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この記事では以下のことをまとめています。
・2023 オリックス・バァローズ開幕スタメン予想
・2023 オリックス・バァローズ先発ローテーション
・投手陣の戦略分析
・野手陣の戦略分析
・2023 オリックス・バァローズ戦力分析
チーム内の打率、打点、本塁打、安打数の打撃部門でトップだった吉田正尚選手がレッドソックスへ移籍。オリックスには譲渡金として約21億円が支払われることが決まっており、補強金に当てたいところ。その補強の目玉として2022シーズン森友哉選手を西武から獲得。2022シーズンは102試合に出場して打率2割5分1厘、8本塁打、38打点に終わったが、2019年には、打率3割2分9厘、23本塁打、105打点をマークしてMVPを獲得して優勝に導いた実績があります。リーグ3連覇に向けて最高の補強をしたと言っていいでしょう。
2022シーズン、チーム打率2割4分6厘は、リーグ2位、気になるのはリーグ最下位のチーム本塁打数の89本だろう。ここを補うために、森友哉選手、ゴンザレス選手、シュウィンデル選手を獲得して吉田選手が抜けた穴を埋める。将来的な大砲候補の内藤選手の1軍デビューもあるかが楽しみに待ちたい。
オリックス最大の武器は投手陣か。2022シーズン、チーム防御率は2.84、失点数は、458失点とリーグどちらも2位と好成績を残している。先発の中心となるのが山本由伸投手、このオフにはメジャーリーグに挑戦する可能性がある。2022シーズン15勝を挙げた右腕への期待値は高い。2年連続で二桁勝利を挙げた宮城大弥投手もチームを引っ張る。山岡泰輔投手や田嶋大樹投手が続く。ドラフト会議では、曽谷投手を獲得しており、新外国人投手も加わり2023シーズンも安定した投手陣が見られるだろう。中嶋監督は、守護神に平野佳寿投手を指名。平野投手までどのような形で繋いでいくのか注目したいところ。
2023 オリックス・バァローズ 開幕スタメン予想 最新版
2023開幕スタメン予想
1番(遊)野口智哉
2番(二)西野真弘
3番(中)中川圭太
4番(DH)杉本裕太郎
5番(捕)森友哉
6番(三)宗佑磨
7番(一)ゴンザレス
8番(左)茶野篤政
9番(右)来田涼斗
P 山下舜平大
オープン戦16試合9勝4敗3分、首位でフィニッシュしたオリックス。吉田正尚選手の穴を感じさせない強さでオープン戦優勝を果たした。スタメン予想を見ると、顔ぶれがキャンプ前と大いに変わる。二遊間を守るはずだった太田選手、紅林選手が開幕1軍を逃し、二遊間には、野口選手と西野選手を抜擢した。特に野口選手は、オープン戦打率3割6分4厘、2本塁打 5打点をマークしており1番で起用されることが濃厚。新リードオフマンがチームに勢いをもたらす。
注目したいのがプロ初登板が開幕戦となる山下投手。山下投手はオープン戦4試合に登板して防御率2.35をマークしている。プロ初登板でどのようなピッチングをするのか注目したい。
・2023 オリックス・バァローズ 開幕スタメン予想 2023/1/23
2023開幕スタメン予想
1番(二)太田椋or安達了一
2番(三)宗佑磨
3番(一)中川圭太
4番(左)ゴンザレス
5番(DH)シュウィンデル
6番(捕)森友哉
7番(右)杉本裕太郎
8番(遊)紅林弘太郎
9番(中)福田周平
◆キャッチャー
◎森友哉
○若月健矢
▲頓宮裕真
△石川 亮
FAで森友哉選手が加入したため、伏見寅威選手が日本ハムに移籍したが森選手の加入は、キャッチャーを固定したいチーム方針と一致する補強となった。実績十分の森選手だが、2022シーズンは、102試合に出場とフルでは出場できない。DHで起用されながらのシーズンとなるだろう。そこでバックアップとして入りたいのが若月健矢選手と頓宮裕真選手か。頓宮選手は打撃を買われてファースト、DHでの起用もある。日本ハムからトレード移籍した石川亮選手にも注目したい。
◆ファースト
◎中川圭太
○頓宮裕真
▲シュウィンデル
ファーストと外野の全てのポジションを守ることができる中川圭太選手が有力。2022シーズンは、120試合に出場して打率2割8分3厘、8本塁打、51打点をマークしている。本人は、ポジションはどこでもいいと語っているほどチームのためならこだわりはない。外野陣での出来次第では、外野での起用もあるだろう。
頓宮裕真選手は、プロ4年目でキャリヤハイとなる、81試合で11本塁打を放ち、持ち前の長打力を発揮するシーズンだった。起用法は、キャッチャー、ファースト、DHと様々。頓宮選手がレギュラーを掴めば、打線に厚みが出る。
◆セカンド
安達了一
太田椋
大城 滉二
激戦区のセカンドのポジション。左足首の捻挫や肋骨の骨折により、65試合に出場に終わってしまった安達了一選手。打率2割6分2厘、1本塁打、18打点と不完全燃焼。怪我がなければまだまだレギュラーでプレーできる。
一方の太田椋選手もプロの壁にぶつかり、32試合に出場、打率1割9分6厘、1本塁打、5打点に終わっている。それでも太田選手は、日本シリーズの第7戦でシリーズ初となる初回先頭打者初球本塁打を放ち、素質の高さを見せつけた。2軍にいる際は、コースの読みなどプロの配給を勉強。21歳の若武者がレギュラー獲りに挑む。
◆サード
◎宗佑磨
○野口 智哉
▲内藤鵬
2年連続でベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得した、宗佑磨選手。2022シーズンは、130試合に出場して打率2割7分1厘、5本塁打、43打点。本人も充実したシーズンだったと振り返った。ゴールデングラブ賞に強いこだわりを持っており3年連続を狙う。
内野のユーティリティープレイヤーとして活躍した野口智哉選手。2022シーズンは、ルーキーながら54試合に出場した。サードだけではなく、セカンド、ショートも守るなどチームのバックアップとして十分な働きを見せた。このどこかのポジションでレギュラーを狙う。
ドラゴンズの立浪和義監督も惚れ込むほどの逸材の内藤鵬選手。魅力の長打が1年目から1軍で観られるのかにも注目したい。
◆ショート
◎紅林弘太郎
○野口 智哉
2022シーズン、130試合出場、打率2割2分4厘、6本塁打、32打点をマーク。2年連続の130試合に出場してレギュラーをつかんだ。ただレギュラーとしては寂しい打撃成績。それでも出塁率が向上、三振の数も減るなど成長した姿も見せる。
◆レフト
◎ゴンザレス
○中川圭太
2億円で合意と噂されるゴンザレス選手が有力。キャッチャーとセンター以外全てのポジションを守ることができる。メジャー通算107本塁打の大砲獲得は、吉田選手の穴埋めだろう。2017年にはアストロズで134試合に出場、打率3割3厘、23本塁打、90打点をマークしている。日本の野球に対応できるかが鍵となるだろう。
◆センター
◎福田周平
○中川圭太
△佐野 皓大
2023シーズン、最多安打のタイトル獲得に燃える福田周平選手が有力。セカンドから外野へコンバートして2年目で初めてゴールデングラブ賞にも輝いた。2022シーズンは、118試合に出場、打率2割6分8厘、0本塁打、24打点をマークしている。本人の希望である最多安打を獲得するためには、全試合出場が絶対条件。出塁率をもっと上げて1番でのスタメンも狙いたい。
◆ライト
◎杉本裕太郎
○小田 裕也
▲杉澤 龍
△来田涼斗
ラオウの愛称で親しまれている杉本裕太郎選手が有力。2021シーズンは本塁打王を獲得して一躍人気選手の仲間入りを果たした杉本選手。しかし2022シーズンは、極度の打撃不振に陥り、2軍落ちも経験。それでも交流戦から徐々に調子を取り戻し、日本シリーズでは、2本の決勝打を放つなどシリーズMVPを獲得。シーズン成績は、105試合に出場、打率2割3分5厘、15本塁打、51打点と納得いかないシーズンとなった。契約更改では球団から「お前が打たないと勝てない」と復活を期待する言葉をかけられた。吉田選手がいない打線に杉本選手の復調は欠かせない。
外野陣が離脱や不調により戦列を離れた際、穴を埋めたのが小田裕也選手。代走や守備固めでも起用され72試合に出場した。本人は、頭から出るつもりで準備する。
即戦力選手としてドラフト4位で獲得した杉本龍選手が有力。東北福祉大学時代は、4年春のリーグ戦で打率5割5分、4本塁打、14打点を記録して三冠王、MVPを獲得した。1年目からレギュラーを狙う。
着実にファームで力をつけてきている来田涼斗。2022シーズンはファームで7本塁打をマークするなどプロへの対応もみせた。プロ3年目の2023シーズンは、1軍での出場試合数を増やしたい。
◆DH
◎シュウィンデル
メジャー通算22本塁打のシュウィンデルに期待したい。ファーストでの起用も考えられる。
マイナーリーグでは20本を超える本塁打を何度か記録している、メジャーでは2021年シーズン、64試合に出場、打率3割2分、14本塁打、43打点をマークしている。
2023 オリックス・バァローズ 先発ローテーション、投手戦力
◆予想先発ローテーション
1 山本由伸
2 宮城大弥
3 田嶋大樹
4 山岡泰輔
候補 山﨑福也、曽谷龍平、山下舜平大、山﨑 颯一郎、竹安 大知、ニックス
2022シーズン15勝10敗とエースとして牽引した山本投手が中心。左のエース宮城投手も11勝8敗と貯金を作っており、プロ3年目にも関わらず頼もしい存在。田嶋投手も貯金を作っておりこの3枚は当確。山岡投手は。6勝8敗と負け越しているが1年間ローテーションを回れる存在としていなくてはならない存在。ここまでの4人が先発ローテーション当確。残り2枚を争うことになる。注目したいのがドラフト1位即戦力曽谷龍平投手です。幼少期にオリックスへ入ることを夢見ていた曽谷投手。大学通算30試合に登板して14勝5敗、防御率1.77を記録している。最速152kmからスライダー、カットボール、ツーシームを投げ分ける。即戦力ルーキーとしてどれだけプロの世界で通用するか注目したい。中嶋監督は、平野投手と比嘉投手以外の投手には、先発の可能性があると明言している。
◆リリーフ陣
平野 佳寿
比嘉 幹貴
コットン
阿部 翔太
本田 仁海
近藤 大亮
ワゲスパック
黒木 優太
中嶋監督は2023シーズンも平野投手を守護神にすると明言。48試合に登板して3勝2敗、防御率1.57を記録している。メジャーで培ったメンタリティーを中嶋監督は高く評価しています。39歳で迎える2023シーズンですがまだ体の衰えは感じない。ベテラン比嘉投手もリリーフで起用。44試合に登板して防御率0.61を記録して抜群の安定感だった阿部翔太投手もリリーフとして外せないだろう。そこへ外国人投手として残留したワゲスパック投手、新戦力のコットンがどのよな投球を見せるか注目したい。
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