春季キャンプで初日から紅白戦を行い、今シーズン悲願の優勝を目指す。日本ハムファイターズ。2022シーズンは、球団のレジュエンドである新庄剛志氏を監督に迎え「この1年はトライアウト、優勝は目指さない」と公言して挑みました。
スタメンを選手に考えさせたり、ファン投票でスタメンを決めるなどユーモアなファンを楽しませる采配を見せた。しかしチームの成績は低迷してしまい、143試合、59勝81敗3分と2013年以来の最下位に沈んでしまいました。5位ロッテとは9ゲーム差あり、大幅な戦力アップをしなければいけません。
新庄監督は2023シーズン「優勝しか目指さなない」と公言。オフシーズンには、トレードを連発。阪神から江越大賀選手と齋藤友貴哉投手、西武から山田遥楓選手、オリックスから齋藤綱記投手を獲得している。現役ドラフトでは西武から松岡洸希投手を獲得した。
FAでチームの要である近藤健介選手を失ったが代わりに7年前にドラフトで1位指名をして外したソフトバンクの田中正義投手を人的補償で獲得して投手陣の補強に成功。FAでオリックスから伏見寅威選手を獲得。新外国人としてはドラゴンズを退団したアリエル・マルティネス選手の獲得にも成功した。
注目したいのはドラフト組。二刀流で話題となった日体大に矢澤宏太選手をドラフト1位で獲得。新庄監督がどのように起用していくのか注目したい。即戦力組として金村尚真投手やメジャー帰りの大物、加藤豪将選手がどのような活躍を見せてくれるのか大注目だ。
新庄監督は、2022シーズンを振り返り「トライアウト合格者は投手3人、野手5人」と公言。そのほかの選手は全員サバイバルレース。試す期間は終わった。最下位からの逆襲を新庄監督は狙っている。
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この記事では以下のことをまとめています。
・2023 日本ハムファイターズ 開幕スタメン予想
・2023 日本ハムファイターズ 先発ローテーション
・投手陣の戦略分析
・野手陣の戦略分析
・2023 日本ハムファイターズ 戦力分析
2022シーズンのチーム打率2割3分4厘(リーグ4位)、チーム本塁打100本(リーグ4位)得点数463(リーグ最下位)と奮わなかった。新庄監督のもと、積極性を出していったバッター陣であったが得点数は伸びなかった。FAで近藤健介選手がいなくなったのは痛いが、その中でも支配下選手を全員起用したことで素質を見出した選手も出てきた。首位打者とベストナインを獲得した松本剛選手、129試合に出場して18本塁打を放った清宮幸太郎選手、シーズン終盤からショートのポジションを獲得した上川畑大悟選手など期待する若手が増えてきている。ドラフトで獲得した矢澤選手や加藤選手、ドラゴンズから獲得したマルティネス選手などがどのような融合を見せるのか楽しみだ。
投手陣に目を向けると、チーム全体防御率3.46(リーグ5位)、先発防御率3.26(リーグ3位)、リリーフ防御率3.86(リーグ最下位)となっている。中でも気になるのが断トツ最下位のリリーフ防御率。現役最多の登板数を誇る宮西尚生投手が入団して初めて50試合登板を切り、2021年にホールドのタイトルを獲得した堀瑞輝も防御率5点台と苦しんだ。この二人がどれだけ復調してくるのかがリリーフ陣立て直しの鍵となるだろう。吉田輝星投手や北山亘基の台頭により多くの登板する機会があった。この経験を2023シーズンに生かせることができるのか注目したい。
先発陣は、伊藤大海、上沢直之、加藤貴之、ポンセで確定。本人は先発をしたいと語っている伊藤投手は、おそらく先発に回るだろう。この4人に根本悠楓投手などが加わってくるか。問題は勝ちパターンや守護神をどうするのか。その辺りも注目しながら見ていきたい。
2023 日本ハムファイターズ 開幕スタメン 最新版
1番(中)五十幡 亮汰
2番(二)石井一成
3番(左)松本剛
4番(三)野村佑希
5番(一)清宮幸太郎
6番(DH)万波中正
7番(遊)上川畑大悟
8番(捕)伏見 寅威
9番(右)アルカンタラ
P加藤貴之
オープン戦18試合11勝6敗1分、2位でフィニッシュした日本ハム。新庄監督は「優勝しか目指さない」とやる気を見せる。
近藤選手のFA、メジャーリーガーでサプライズ指名した加藤選手の離脱は残念だがチームのオープン戦本塁打数15は12球団トップ。盗塁数も29個とこちらも12球団トップの数字を出している。松本選手、野村選手、清宮選手がどれだけ打つことができるかがチーム浮上のキーとなる。
開幕投手は、加藤貴之投手。オープン戦3試合を投げて防御率は驚異の0.60と抜群の安定感。リリーフ陣の状態次第では一気に優勝も見えてくるか。
・2023 日本ハムファイターズ 開幕スタメン予想 2022/2/2
2023開幕スタメン予想
1番(左)松本剛
2番(遊)上川畑大悟
3番(三)野村佑希
4番(一)清宮幸太郎
5番(DH)Aマルティネス
6番(右)万波中正
7番(二)加藤豪将
8番(中)五十幡 亮汰
9番(捕)伏見 寅威
◆キャッチャー
伏見 寅威
宇佐美真吾
Aマルティネス
オリックスからFAしてきた伏見選手と宇佐美選手の争いが有力。伏見選手は、2022シーズン76試合に出場して打率2割2分9厘、3本塁打、21打点の成績を残しています。新庄監督がオリックスとの試合で盗塁を伏見選手に1試合で4つ刺されたことを覚えており、伏見選手の獲得を熱望していました。FA解禁日にラブコールを送り、実った。
宇佐美選手は、日本ハムに移籍5年目のシーズン、2022シーズンは、81試合に出場して打率2割5分6厘、5本塁打、24打点をマークしている。FAで伏見選手を獲得したため熾烈なレギュラー争いとなるが負けるつもりはない。
◆ファースト
清宮幸太郎
Aマルティネス
アルカンタラ
中々成績が出なかったドラフト1位戦士の清宮選手が遂に素質開花。新庄監督から「痩せたら?」というアドバイスからキャリハイの129試合に出場、打率2割1分9厘、18本塁打、55打点をマーク。初めて規定打席に到達したが打率の低さなどまだまだ課題が残る。チーム主軸になるためさらなる飛躍を目指す。
◆セカンド
加藤豪将
石井一成
水野達稀
まさかのサプライズ指名となった加藤選手が有力。キャンプイン前日に骨折が判明したが開幕までには間に合う見通し、焦らずまずは怪我を完治させたい。新庄監督の期待は大きい。2013年ドラフト2位でヤンキースに入団したメジャーリーガーである加藤選手。2022シーズンは初のメジャー昇格を果たしていたがまさかの日本ハムからの指名で日本でプレーするか悩んでいたが、日本ハム入りを決断。新庄監督もドラフト 3位の指名は最大限の誠意だった。まずは日本の野球に慣れることだが新庄監督はスタメンで使うことが濃厚だ。
そこに割って入るのが石井選手と水野選手か。石井選手は、2022シーズン102試合に出場して6本塁打32打点を記録。水野選手は、1年目から開幕スタメンを勝ち取るがプロの壁にぶつかり21試合の出場に終わった。加藤選手に何かあればこの二人が隙を突くことができるか。
◆サード
野村佑希
2年連続で90試合以上に出場した野村選手。2022シーズンは、打率2割7分9厘、6本塁打、36打点をマークしている。野村選手が3番でこの数字よりもう一皮剥けることができればチームは浮上するだろう。シーズン途中で怪我をしてしまったため、2023シーズンは全試合出場を目指す。夢の侍ジャパン入りをするためにもサードは譲れない。
◆ショート
上川畑大悟
奈良間大己
中島卓也
2022シーズン最も評価を上げたのが上川畑選手。ドラフト9位指名ながらシーズン途中から1軍に昇格すると、ショートのポジションに定着。プロ1年目から80試合に出場して打率2割9分1厘、2本塁打、17打点をマークした。新庄監督から「上川畑くんはチャンスに強いね」と、得点圏でのバッティングを頼りにしている。
ドラフト会議で獲得した奈良間選手も1年目からレギュラーを狙う。スカウト評価では、「守備では菊池選手のようなプレーができる」と、評価。セカンドも狙いながらスタメン出場を目指す。
中島選手も負けてはいない。32歳だがまだプレイヤーとして衰えていない。20220シーズンは、ポンセ投手のノーヒットノーランを助ける好守備を見せた。しかし出場試合数は68試合に終わった。過去には盗塁王、ベストナインを獲得した実績もある。ベテランの意地を見せたい。
◆レフト
松本剛
Aマルティネス
今川優馬
2022シーズンキャリヤハイの成績を残した、松本選手。117試合出場、打率3割4分7厘、3本塁打、44打点をマークして首位打者とベストナインのタイトルを獲得した。新庄監督も松本選手のバッティングを評価しており、リードオフマンとして2023シーズンもチームを引っ張る。
2021シーズンはプロの壁にぶつかり、成績を残せなかった今川選手も負けてはいない。2022シーズンは10本塁打をマークして持ち前の長打力も見せつけた。DH、レフト、ライトどこでもレギュラーポジションを狙う。
◆センター
五十幡 亮汰
淺間 大基
松本剛
50m5.6の瞬足である五十幡選手を推したい。即戦力選手として期待されながら2022シーズンは怪我に悩まされて僅か6試合の出場に終わった。新庄監督からももっと走れると太鼓判を押されている。オフシーズンは広島の秋山翔吾選手と自主トレを行い、開幕スタメンを狙う。
2022シーズン75試合に出場するも、後半戦は右足の怪我によりレギュラーを掴みきれなかった。打率2割3分2厘、4本塁打、15打点を記録した。9がつに右足と右肘の手術を行った。打率3割、15本塁打を目指してまずは怪我からの復帰を目指す。
◆ライト
万波中正
矢澤宏太
新庄チルドレンとして成長をしたのが万波中生選手。2022シーズン、100試合に出場、打率2割3厘 14本塁打、40打点。持ち前の身体能力がようやく開花してきた。2023シーズンは、5番ライトを目標にレギュラーを狙う。シーズンの目標は、打率2割6分、30本塁打、80打点を数字として挙げた。チャンスで回る5番、6番を打てばチームの得点力も上がるだろう。
注目の二刀流ルーキーの矢澤宏太選手。キャンプではライトを守るなど守備練習に参加。先発としてではなくDHまたはライトの守備からそのままマウンドに上がるパターンか。新庄監督の判断に注目したい。
◆DH
Aマルティネス
矢澤宏太
アルカンタラ
ドラゴンズから獲得したAマルティネス選手。長打力が魅力の助っ人外国人であるがDHでの起用が濃厚だろう。2022シーズンは、82試合に出場、打率2割7分6厘、8本塁打、24打点を記録しています。ドラゴンズを去った理由がキャッチャーをやりたかったからといった噂もあり、レフト、ファースト、キャッチャーと他の選手起用によってはいろんなポジションでの起用もある。
・2023 日本ハムファイターズ 先発ローテーション、投手戦力
◆予想先発ローテーション
1 伊藤大海
2 上沢直之
3 加藤貴之
4 ポンセ
候補 根本悠楓、ガント、上原健太、鈴木健矢、立野和明、杉浦稔大
新庄監督は、加藤投手を開幕投手に指名。加藤投手は、2022シーズンに22試合に登板して8勝7敗、防御率2.01を記録している。2年連続で規定投球回数を達成している。日本ハムの看板選手としてどのようなピッチングを見せるのか。新庄監督の期待に応えたい。
先発にこだわる伊藤大海投手。2022シーズンは、26試合に登板して10勝9敗1セーブ、防御率2.95を記録している。WBCに選出されたため疲労などが心配されるが伊藤投手が活躍しなければチームの浮上はないだろう。
オフにメジャー移籍を狙う上沢直之投手。2022シーズン23試合に登板して8勝9敗、防御率3.38を記録しています。2年連続規定投球達成して自信もついた。2023シーズン「人生をかけて戦う。良い成績が出なければスパッと諦める」とコメントをしている。
ノーヒットノーランを達成したポンセ投手。14試合登板して3勝5敗、防御率3.35を記録。助っ人外国人として二桁勝利は目指したい。
この4人にプラス2枠の先発ローテーション。どんな選手が入ってくるのか楽しみにオープン戦の投球に期待したい。
◆リリーフ陣
ロドリゲス
吉田輝星
宮西尚生
井口和朋
石川直也
河野竜生
北山亘基
玉井大翔
堀瑞輝
矢澤 宏太
齋藤友貴哉
メネズ
守護神をどうするかが問題の日本ハムのリリーフ陣。候補としては、北山亘基投手、齋藤友貴哉投手、石川直也投手、ロドリゲス投手か。有力は北山投手で2022シーズンは、55試合に登板して3勝5敗9セーブ16ホールドを記録。この北山投手にメネズ投手、ロドリゲス投手、あたりで繋ぐか。宮西投手と堀投手の復活がなければリリーフ陣は2023シーズンも厳しいか。
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