圧倒的戦力でリーグ優勝を果たし、最終戦までもつれ込んだ日本シリーズでは、38年ぶりの日本一に輝いた。岡田監督の再登板にどのような采配をするのか注目されていたが、就任1年目で日本一という最高の結果を残した。
解説席から見ていた阪神を歯痒い思いをして見ていた岡田監督。就任が決まるとチーム改革に走る。
①サード佐藤輝明、ファースト大山悠輔の守備位置の固定。
②中野拓夢のセカンドへのコンバート。
③フォアボールの査定上げ
チームの主軸としてチームを引っ張った大山、3年連続で20本塁打以上を記録した佐藤のポジション固定がうまくハマった。セカンドへコンバートした中野は広い守備範囲でチームの危機を救った。スローイングの不安が解消されたことも大きいのではないだろうか。
投手陣に目を向けると、青柳、西勇輝が本来の力を発揮できない中、現役ドラフトで移籍してきた大竹が12勝を挙げる活躍を見せて投手陣を引っ張った。青柳、西勇輝も防御率は悪いものの貯金を作っており、打線の援護も大きかったことだろう。
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【野球】2023 阪神タイガース戦力分析 開幕戦のスタメンは? 先発ローテーションは? 徹底予想
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この記事では以下のことをまとめています。
・退団選手、入団選手、チーム編成
・2024 阪神タイガース戦力分析
・2024 開幕スタメン最新版
・2024 開幕スタメン予想
・2024 先発ローテーション
・退団選手、入団選手、チーム編成
2023シーズン 退団スタッフ、新人スタッフ
上本博紀 2軍野手コーチ | 就任 |
渡辺亮 2軍投手コーチ | 就任 |
2024シーズン 退団選手、新人選手
選手一覧 | |
退団 | 入団 |
小林慶祐 | ハビー・ゲラ |
二保旭 | 漆原大晟 |
渡辺雄大 | |
望月惇志(育成) | |
北條史也 | |
山本泰寛 | |
高山俊 | |
板山祐太郎 | |
カイル・ケラー | |
コルテン・ブルワー | |
馬場皐輔 | |
小林慶祐 | 退団 |
二保旭 | 退団 |
渡辺雄大 | 退団 |
望月惇志(育成) | 退団 |
北條史也 | 退団 |
山本泰寛 | 退団 |
高山俊 | 退団 |
板山祐太郎 | 退団 |
カイル・ケラー | 退団 |
コルテン・ブルワー | 退団 |
ハビー・ゲラ | 入団 |
2024シーズン体制一覧
1軍 | ||
監督 | 80 | 岡田彰布 |
ヘッドコーチ | 78 | 平田勝男 |
投手コーチ | 88 | 安藤優也 |
投手コーチ | 90 | 久保田智之 |
バッテリーコーチ | 83 | 嶋田宗彦 |
打撃コーチ | 77 | 今岡真訪 |
打撃コーチ | 73 | 水口栄二 |
内野守備走塁コーチ | 81 | 馬場敏史 |
内野守備走塁コーチ | 74 | 藤本敦士 |
外野守備走塁コーチ | 96 | 筒井荘 |
2軍 | ||
監督 | 86 | 和田豊 |
投手コーチ | 85 | 福原忍 |
投手コーチ | 72 | 江草仁貴 |
投手コーチ | 89 | 渡辺亮 |
バッテリーコーチ | 87 | 野村克則 |
バッテリーコーチ(補佐) | 84 | 日高剛 |
打撃コーチ | 91 | 北川博敏 |
打撃コーチ | 75 | 山崎憲晴 |
内野守備走塁コーチ | 70 | 田中秀太 |
外野守備走塁コーチ | 76 | 工藤隆人 |
野手コーチ | 71 | 上本博紀 |
2023年 阪神タイガースドラフト会議
1位 | 下村海翔投手 | 青山学院大学 |
2位 | 椎葉剛投手 | 四国ILplus・徳島 |
3位 | 山田 脩也内野手 | 仙台育英高 |
4位 | 百崎 蒼生内野手 | 東海大熊本星翔高 |
5位 | 石黒 佑弥投手 | JR西日本 |
6位 | 津田 淳哉投手 | 大阪経済大 |
育成指名 | ||
1位 | 松原 快投手 | 日本海リーグ・富山 |
2位 | 福島 圭音外野手 | 白鴎大 |
ドラフト1位では、東都六人衆の一人である下村海翔投手を一本釣りで獲得したのは大きいだろう。最速155kmを繰り出すストレートとカットボールが魅力。右投手を希望していた岡田監督にとっても満足のいく1位指名だった。岡田監督は投球を見てから先発かリリーフで行くかを決めていく方針のようだ。
2位の椎葉剛投手は、岡田監督が「残っていてくれ」と願っていたほど評価が高かった投手。最速159kmのストレートが最大の魅力。制球面に課題を残しているが、リリーフ投手として期待したい。
3位、4位では高校生の内野手を指名。どちらもポシジョンはショートで将来へのレギュラー候補として期待される。現在のタイガースはショートに木浪、小幡が起用され、セカンドには中野がレギュラーとして出場している。3人ともまだまだ若手のため焦って世代交代をする必要はない。これも優勝できるチームだからこその余裕のある指名となった。
下位指名では右投手の石黒 佑弥投手、津田 淳哉投手を指名。二人とも150kmを超えるストレートが魅力で1年目から即戦力投手としての活躍を期待したい。
2024 阪神タイガース戦力分析
2023年のシーズン振り返り
阪神タイガース2023成績
リーグ順位 | 成績 | |
順位 | 1位 | 143試合 85勝53敗5分 |
チーム打率 | 2位タイ | 247 |
チーム得点 | 1位 | 555 |
チーム本塁打 | 5位 | 84 |
盗塁数 | 1位 | 79 |
出塁率 | 1位 | 322 |
失策数 | 1位(リーグ最多) | 85 |
防御率 | 1位 | 2.66 |
失点 | 1位 | 424 |
本塁打数は少ないが、出塁率、得点はリーグトップを記録。岡田監督がフォアボールの査定を上げるように球団に頼んだのも大きいだろう。最下位中日とは100個以上の差がある。出塁率をあげ、足を使い、チャンスの場面での一本が多かったことがリーグトップの得点力を記録した要因だろう。
リードオフマンの近本と2番中野とのコンビネーションは抜群。ルーキーの森下や新外国人のノイジーも1軍戦力として十分な活躍を見せた。4番の大山、5番の佐藤はチームの主軸として優勝へ大きく貢献した。
この得点力に加えて抜群の安定感を見せた投手陣、シーズン途中から中継ぎに転向した桐敷 拓馬、島本 浩也、石井 大智、加治屋 蓮、岩貞 祐太から守護神の岩崎 優へ繋げるリリーフ陣は鉄壁。
2024シーズンメンバー
未発表
2024 開幕スタメン最新版
準備中
2024 阪神タイガース開幕スタメン予想
※2023/11/6時点
1番(8) | 近本光司 |
2番(4) | 中野拓夢 |
3番(9) | 森下翔太 |
4番(3) | 大山悠輔 |
5番(5) | 佐藤輝明 |
6番(7) | ノイジー |
7番(2) | 坂本誠志郎 |
8番(6) | 木浪聖也 |
キャッチャー
◎ 坂本誠志郎
○ 梅野 隆太郎
▲ 長坂 拳弥
自身初のゴールデン・グラブ賞に輝いた坂本誠志郎。自身最多の84試合に出場してリーグ優勝、日本一の立役者となった。ゴールデン・グラブ賞の獲得は坂本にとっても自信につながることだろう。2024シーズンは開幕スタメンが濃厚。
近年成績は落としながらも正捕手として阪神を支えてきた梅野隆太郎。しかし打撃、守備ともに調子を上げることができず72試合に出場しながらも成績は低迷した。2024シーズンはキャンプからアピールしなければ出場機会はない。
ファースト
◎ 大山悠輔
◯ 原口文仁、小野寺暖、前川右京
阪神不動の4番大山は、2023シーズンフルイニング4番で出場。打率:288、19本塁打、78打点を記録した。本塁打数、打点は2022シーズンよりも減少したものの、四球の数が40個も増加して出塁率も358から403と大幅に改善。打てる球を確実に仕留め、ボールの見極めをしっかりすることでチャンスメイクも可能となった。岡田監督の効果が数字にも表れている。ファーストに固定したことによりシーズンを通して怪我なく過ごすことができた。
現時点ではファーストの候補は見当たらず、もし大山に万が一のことがあればと思うと不安が過ぎる。ベテランの域に入った原口もいるが候補としては小野寺暖、前川右京の2選手に期待したい。どちらにしてもベンチ入りメンバーの中で層を厚くしたい。
セカンド
◎ 中野拓夢
○ 渡邉 諒
▲ 熊谷 敬宥
岡田監督の功績は中野拓夢のセカンドコンバートだろう。143試合に出場、打率285、2本塁打、40打点をマークしてキャリアハイの数字をマーク。164安打を放ち、最多安打のタイトルを獲得した。守備の面でもスローイングに不安がなくなった。そのためセカンドの守備では広い範囲で守れるようになり投手陣を助けた。入団してから3年連続で135試合以上試合に出ているため疲労が心配される。セカンドのバックアップ要因が手薄な中、渡邉、熊谷あたりがどのような存在感を見せることができるのか。キャンプからの争いに注目したい。
サード
◎ 佐藤輝明
○ 糸原 健斗
岡田監督の公言通り、サードへ固定され挑んだシーズン。チームトップの24本塁打を放ちリーグ優勝に大きく貢献した。日本シリーズでは打率1割台と低迷してシーズンの疲れも見えたか。岡田監督は秋季キャンプで最も鍛え上げたい選手に佐藤輝明を挙げたものの、侍ジャパンのため不在。それだけ指揮官からの期待値も高い。ファンとしては本塁打王を期待したいところだ。
糸原の守備は堅実的で日本シリーズでは7月以来のサードでの起用にも関わらず、大事な場面で難なくゴロを捌きチームの勝利に直結するプレーを見せた。2024シーズンも佐藤輝明がサードのポジション濃厚。内野のバックアップとしてまずは、守備から首脳陣の信頼を掴んでおきたい。
ショート
◎ 木浪聖也
○ 小幡竜平
2023シーズン開幕前、岡田監督はこの二人の一騎打ちを明言。中野のコンバートによりぽっかり空いたショートのポジションをどちらが奪うのか注目が集まった。ポジションを勝ち取ったのは木浪。岡田監督が惚れ込んだスローイングの強さで1年間走り抜き、ゴールデン・グラブ賞にも輝いた。8番打者として得点圏打率310をマークして打線でも十分な働きも見せた。
小幡もまだ23歳と若くこれからの選手。木浪に食らいつきハイレベルなスタメン争いを繰り広げたい。
レフト
◎ ノイジー
○ ミエセス
▲ 小野寺、前川、野口、井上
新外国人として中日ドラゴンズの立浪和義監督も評価するノイジー選手。133試合、打率2割4分、9本塁打、56打点をマーク。2024シーズンの動向に注目されていたが、減俸することで合意したと発表された。日本シリーズでは2試合連続本塁打を記録して優秀選手賞を獲得した立役者の残留にファンも大喜び。新外国人よりも2年目の助っ人の伸び代にかけたようだ。
日本の野球に苦しんだミエセスも残留が決定。僅か5本塁打に終わった2023シーズンであった。しかしムードメーカーとしての働きはチームとして大きいものであり、ビールかけの際も岡田監督がミエセスをいじるなどチームの雰囲気の良さが目立った。ノイジーとのハイレベルのレフト争いを繰り広げたい
センター
◎ 近本光司
○ 島田海吏
▲ 森下翔太、小野寺暖
阪神のリードオフマン近本光司が有力。2023シーズンは123試合に出場して打率2割8分5厘、8本塁打、54打点をマーク。途中死球により、骨折が判明して一時離脱した。それでも驚異的な回復力を見せて日本シリーズではリードオフマンとしてMVPを獲得した。毎年安定した成績を収めており不動のセンターとして君臨するだろう。
近本が不在の中、センターを守っていた島田、森下。ファンの間でも近本の代わりがいないと不安視する声が多くあった。キャンプではバックアップの争いにも注目して行きたい。
ライト
◎ 森下翔太
○ 小野寺暖
▲ 前川右京
ドラフト1位ルーキーとして94試合に出場して打率2割3分1厘、10本塁打、41打点をマークした森下が有力。シーズンオフには侍ジャパンにも選出された。岡田監督は「もっと鍛えたい」と更なる成長を求めている。
2024 阪神タイガース先発ローテーション リリーフ陣
先発ローテーション
大竹耕太郎 | 当確 |
村上 頌樹 | 当確 |
伊藤 将司 | 当確 |
西 勇輝 | 当確 |
青柳 晃洋 | 当確 |
才木 浩人 | 当確 |
西 純矢 | 候補 |
下村海翔 | 候補 |
門別 啓人 | 候補 |
秋山 拓巳 | 候補 |
森木 大智 | 候補 |
新人王+MVPを獲得した村上 頌樹を中心に12勝を挙げた大竹、10勝の伊藤、実績豊富な青柳、西が支える。復活を果たした才木の二桁勝利にも期待したい。ドラフト1位ルーキー下村をどこで起用するのかにも注目したい。いずれにしても6枚の先発投手のレベルは12球団トップクラスだ。
リリーフ陣
岩崎 優 |
加治屋 蓮 |
岩貞 祐太 |
石井 大智 |
島本 浩也 |
及川 雅貴 |
浜地 真澄 |
桐敷 拓馬 |
椎葉剛 |
石黒 佑弥 |
津田 淳哉 |
ハビー・ケラー |
Kゲラー、ブルワーが退団。新外国人として守護神候補の最速164kmのハビー・ケラー投手を獲得した。リーグトップの防御率を誇る鉄壁のリリーフ陣。岡田監督は2024シーズンの守護神は白紙としており岩崎、湯浅と争うことになりそうだ。50試合以上に登板した岩貞、加治屋などのリリーフへの負担を考慮してドラフト会議では椎葉、石黒、津田といった即戦力投手の獲得に成功。V2に向けて岡田監督がどのような投手運用するのか注目だ。
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