2022年、ミスタードラゴンズである立浪和義氏が新監督に就任して挑んだシーズン。しかし打撃陣の低迷により、リーグワーストの得点数を記録。最下位に沈んでしまいました。最下位からの巻き返しへ、立浪監督はシーズン終了後にチーム改革を遂行。今シーズン開幕時のレギュラーであった、京田陽太選手と阿部寿樹選手をトレードへ放出。涌井秀章投手、砂田毅樹投手を獲得。立浪監督も自らドミニカ共和国へ渡り、アキーノ選手、アルモンテ選手、カリステ選手を獲得しました。近年ではあまり見られない活発的な動きに、立浪監督の本気度が伺えます。
この記事では以下のことをまとめています。
・2023ドラゴンズ開幕スタメン予想
・2023ドラゴンズ先発ローテーション
・投手陣の戦略分析
・野手陣の戦略分析
・2023 ドラゴンズ戦力分析
長距離のアキーノ選手を獲得したことにより、外野の層がグッと厚くなった。レフト大島選手、センター岡林選手は、アキーノ獲得前から立浪監督が打ち明けていた構想通り。阿部選手のトレードにより空いたセカンドには村松選手をピックアップ。監督自ら視察に訪れプロでも通用するバッティングと評価している。即戦力選手として村松選手を起用するだろう。ショートには、2022シーズン後半からスタメンに定着した土田選手を起用。サードには、石川選手が3月にファームの試合復帰予定で開幕に間に合うか微妙なライン。そろそろ背番号3の高橋選手に奮起してもらいたい。
大野投手、柳投手、小笠原投手の3本柱に去年ブレイクした高橋投手、FA権を行使せず残留した松葉投手もいる。そこにトレードで涌井投手も加わり、層が一気に厚くなった。中継ぎ陣は、勝ちパターンの清水投手、ロドリゲス投手、マルティネス投手は12球団トップクラス。谷元投手や藤嶋投手も控え万全の体制が整っている。左のリリーフの砂田投手も獲得して最下位からの巻き返しへ、竜の逆襲が始まる。
・2023 ドラゴンズ開幕スタメン 最新版 2023/3/27
1番 (中)岡林勇希
2番 (左) 大島洋平
3番 (三)高橋周平
4番 (右) アキーノ
5番 (一) ビシエド
6番 (捕) 木下拓哉
7番 (二) 福永裕基
8番 (遊) 土田龍空
9番 (投) 小笠原慎之介
オープン戦を16試合7勝6敗3分、11年ぶりの勝ち越しを決めたドラゴンズ。安定した投手陣は抜群。小笠原投手、大野投手、柳投手、高橋投手、涌井投手といったネームが並ぶ、問題は打線。新外国人のアキーノ選手がオープン戦、打率1割7分ながら本塁打4本を放ち、ドラゴンズ打線にない長打力を公式戦でどこまで出せるのかに注目したい。期待のルーキー田中選手の離脱は痛いが福永選手のオープン戦のアピールが目立つ。龍空選手にもここでレギュラーを掴んで欲しい。
キーポイントは高橋選手か。石川選手の復帰がまだかかる見込みでファームの試合にも出場していない。高橋選手のオープン戦成績は、15試合出場、打率2割4分5厘、0本塁打、9打点の成績。打線を考えると3番に収まるのが濃厚だろう。チャンスでどれだけ高橋選手が打つことができるのか。そこにドラゴンズの優勝への道が開かれるだろう。
・2023 ドラゴンズ開幕スタメン予想 2022/12/3
2023開幕スタメン予想
1番 (中)岡林勇希
2番 (左) 大島洋平
3番 (三)高橋周平
4番 (右) アキーノ
5番 (一) ビシエド
6番 (捕) 木下拓哉
7番 (二) 村松開人
8番 (遊) 土田龍空
9番 (投) 大野雄大
12/3時点での開幕スタメン候補はこのメンバーだろう。ポジションごとに見ていきたい。
◆キャッチャー
◎木下拓哉
○石橋康太
▲大野奨太
正捕手は木下選手が有力。バックアップに石橋選手を置き、熾烈なレギュラー争いを繰り広げてほしいがオフに肘と膝にメスを入れており現在リハビリ中。開幕までには間に合う見通しだがあてにはできない。郡司選手もキャッチャーの練習を再開。キャンプからアピールしたいが、立浪監督は打撃を活かして欲しいとあくまで緊急事態の場合に備えての準備。味谷選手、ルーキーの山浅選手はファームで実戦経験を積む。ベテランである大野奨太がベンチにいれば心強い。ロッテから加藤匠馬選手をトレードで獲得。これで捕手の数が6人となり体制は整った。
◆ファースト
◎ビシエド
○カリステ
△アルモンテ
★鵜飼航丞
不動の4番を務めていたビシエド選手。来シーズンもファーストのレギュラー有力。しかし立浪監督は近年の成績の低下ぶりにレギュラーを白紙にすると明言。新外国人のカリステ選手は内野ならどこでも守れるユーティリティープレイヤー。十分にチャンスはある。アルモンテ選手は、ファーストの経験はないが打撃を生かして守る可能性も考えられる。ダークホースとして鵜飼選手。外野手争いは熾烈で、鵜飼選手も真っ向勝負でアキーノ選手とのレギュラー争いに挑む。どちらも打力を生かしたい場合は鵜飼選手のファースト起用も考えられる。立浪監督の采配に注目が集まる。
◆セカンド
◎村松開人
○溝脇隼人
▲石垣雅海
2022年までレギュラーを務めていた阿部選手が楽天へ移籍。立浪監督のチーム改革の第一手となった。このトレードによりドラフト2位で獲得した村松選手を起用していくことが有力。昨年チャンスに応えた溝脇選手もレギュラーを狙う。石垣選手のセカンドの守備は、立浪監督も高く評価する。確実性を生かしてホームラン量産を狙う。
◆サード
◎高橋周平
○石川昂弥
▲カリステ
△福永裕基
福元悠真
石川選手を打線の軸に置きたかった立浪監督。しかし怪我の影響により戦線離脱。2023年シーズンは、もう優先的には使わない。サードは競争ということになった。石川選手の実戦復帰は、3月のファーム教育リーグ。1軍への最短はシーズン開幕の4月下旬あたりか。そこでチャンスとなったのが高橋選手。悩める背番号3も2023年シーズンはサードに専念させると立浪監督は明言。石川選手が帰ってくる場所がないほど活躍を期待したい。対抗としては、内野のバックアップのために獲得したカリステ選手。即戦力のルーキー福永選手。フェニックスリーグでアピールした福元選手も出場機会を狙う。
◆ショート
◎土田龍空
○カリステ
▲田中幹也
濱将乃介
不動のレギュラーであった京田選手のトレードにより土田選手をメインで起用するという構図が見れた。立浪監督の期待値も高いようです。身体能力の高さは誰もが認めるところ。華麗な守備と勝負強いバッティングで一気にレギュラーを掴み取る。対抗として新外国人のカリステ選手。そしてルーキーの田中選手、濱選手がどれだけプロの世界で力を出せるか注目ポイント。
◆レフト
◎大島洋平
○アルモンテ
夢の2000本安打まで115本に迫っている大島選手。年齢的なことも考えレフトへのポジションチェンジを2022シーズンも進めてきた。まだまだ元気な大島選手がレフトのレギュラーへ。大島選手の休養やトラブルがあった場合に入ってくるのがアルモンテ選手。3年ぶりにドラゴンズへの復帰が決まったアルモンテ選手。スリムになった体から放たれる打球は鋭く衰えていない。2022年はメキシカンリーグで打率322、27本塁打、95打点を記録しているアルモンテ選手に注目です。
◆センター
◎岡林勇希
○三好大倫
▲ブライト
立浪監督の期待に応え、1年間レギュラーとして走り切った岡林選手。最多安打、ベストナイン、ゴールデングラブ賞とタイトル総なめとなりました。2023シーズンも外野手として起用すると立浪監督は明言。盗塁王を目標に掲げ、竜の新リードオフマンに期待したい。岡林選手の後を追う三好選手とブライト選手にも注目。ハードルは高いが二人とも持っているポテンシャルは高い。
◆ライト
◎アキーノ
○鵜飼航丞
ドラゴンズファンが待ち焦がれていた待望の大砲獲得。アキーノ選手は持ち前の長打だけではなくレーザービームを兼ね備える。アキーノ選手が4番に座ることでビシエド選手も楽にプレーできる。アキーノ選手加入で一気に打線の厚みが増してきた。対抗として鵜飼選手も負けれられない。フェニックスリーグではホームラン王に輝くなど持ち前の長打力は健在。レギュラー獲りへオープン戦からホームランを連発する。
・2023ドラゴンズ 先発ローテーション、投手戦力
◆予想先発ローテーション
1大野雄大
2柳裕也
3小笠原慎之介
4高橋宏斗
5涌井秀章
6松葉貴大
候補 根尾昂、鈴木博志、仲地礼亜、勝野昌慶、上田洸太朗、福島章太
この先発ローテーションは確定だろう。12球団トップクラスの先発陣を揃った。立浪監督もあと1枚先発の駒が欲しいとトレードで実績ある涌井投手を獲得。2023年で37歳になるが、バンテリンドームの広さを生かして自身5回目の最多勝を目指す。ここに投手へ転向した根尾投手やドラフト1位ルーキー仲地投手も割って入り込む。投手王国へ先発の駒は出そろった。
◆リリーフ陣
清水達也
ロドリゲス
R・マルティネス
谷元圭介
森博人
祖父江大輔
砂田毅樹
藤嶋健人
12球団トップレベルのリリーフ陣。福投手の手術明けの部分を砂田投手を獲得によりカバーした。勝ちパターンの清水投手、ロドリゲス 投手、マルティネス投手は鉄壁。ドラゴンズは接戦になりことが多いためリリーフ陣の出来が鍵となっている。先発陣にはリリーフ陣の疲労を考え、できるだけ長いイニングを投げ抜いてほしい。
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